2020/06/04 14:59

この記事は、Dish up Hamanakoの店主と、広報担当である私(書き手)のやり取りから生まれたエッセイです。


店主が「人生をかけて集めてきたもの」を、ご紹介するこのサイト。今回は、彼女が所蔵する藍染め生地をいくつか見せていただきました。

膨大。

膨大っていうか、すごい量です。

彼女自身が数十年前、名古屋市緑区の有松あたりで、藍染の研修を受けたことがあるという話も初披露してもらい。四国から藍染のすごい人(詳細不明)が長期滞在している最中、毎日浜松から緑区まで通って、藍を発酵させて「すくも」を作り、藍染を体験したのだそう。

生地をすくもに浸し、広げて太陽光にあてると美しい藍色に変わる。それを何十回も繰り返すことで、深い藍色に染まっていく。
生地が重なる部分は色が上手く染まらないので、とにかく丁寧に生地を広げる。薄い生地は特に難しいようです。

藍には殺菌、解毒などの作用があり、昔から薬草として親しまれていたという話もうかがいました。

【そんなコレクションから、一部を】

見せてもらったのは、大正時代の藍染生地。手染めの麻。リネンは今でこそ高級品になり、1m2000円近くしたりします。代わりにコットンが1m300円で大塚屋に売ってたり。

でも昔は逆で、リネンが一般に着られ、コットンを身につけられるのは高貴な人たちだったのです。

そして、白く美しいシルク100%、着物の裏地に使われていたものですが、こちらは昭和時代のもの。

正直シルクなんて触ったことはありませんでしたが、とても滑らかで美しくて、「化繊の裏地よりも強くしなやかで、そして静電気が起きない」ことにびっくりしました。

それから明治時代ごろの絣(かすり)。水玉みたいでかわいい。

【古い藍染で作るマスク】



これから夏真っ盛り。少しでも涼やかなマスクがあればいいなという思いもあり、譲ってもらった藍染とシルクでマスクを作ってみました。

#西村大臣マスク が話題になった時、インスタで一生懸命リサーチしたレシピ。
四角い布を折っていくだけの造り方なのですが、本当は四つの角を落としてから縫うと仕上がりもスムーズ。

でも私にはペロンペロンの生地を「不思議な八角形」を保ちながら美しく縫う技術がなく、もうちょっと簡単な造り方です。

立体マスクはとにかく涼しいので、オススメ(生地は違うけど、このレシピのマスクを友人にあげたすごく気に入ってくれました)。

頑張って作ってみようと思います。